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西新宿 彩旬亭

2026.10.23ひとりごと

新陳代謝



10月22日、2026年ドラフト会議で新たな原石127名(支配下76名・育成51名)がプロへの切符を手にした。

ソフトバンクによる怒涛の育成15名指名や異例のトピックなど、華やかな歓喜のドラマが生まれた一方で、球界の構造はシビアな現実に直面している。

プロ野球には「支配下登録1球団70名以内」という絶対的な上限が存在する。

全12球団で約840名の支配下枠、育成を含めても約1,000名という限られた登録枠を巡り、毎年必ず120名規模の「入れ替え」が発生する仕組みだ。

新たに120人余りが入るということは、同数の選手が去らなければならない。

今季もレジェンドたちの引退劇や90名超への戦力外通告が相次いだ。

平均在籍年数およそ7年、全選手の1割以上が毎年去る計算だ。

近年の育成枠拡大や多軍制の導入は、門戸を広げたと同時に、下位や育成指名選手の生存競争をより激化させた。

ドラフトの指名人数は、そのまま去りゆく者たちの「宣告」の裏返しでもある。

華々しいドラフト会議とは、単なる新人の誕生劇ではない。120人の夢が芽吹く影で、同数の現実が幕を引く。

プロ野球界の血を絶え間なく巡らせる、厳格な「1割の新陳代謝」そのものなのである。
浄土真宗本願寺派 須原山 正福寺