2021.05.28ひとりごと
亡き父へ・・・
コロナ禍の中、余り明るいニュース・情報はなかなか耳に届かない。
野球好きの私にとって、観客の人数制限はあるものの今季プロ野球が開催されているのは本当に有難い。
「緊急事態宣言」が発令されておらず、コロナ感染も一定の終息の状況を期待して、シーズン当初に今週の神宮球場での観戦チケットをゲットしていましたが、この状態で止む無くキャンセル。
野球をはじめスポーツは、やっぱり現地でのライブ観戦に限る。
そんな中、昨日千葉ロッテの佐々木朗希投手が敵地での阪神との交流戦(甲子園)でプロ初勝利を挙げた。
高校時代は、投球回避の結果甲子園の土を踏むことができず、彼にとっても憧れの地に違いない。
試合後は初々しいヒーローインタビュー。
ウイニングボールの行き先について語った言葉が身に染みた。
プロ初勝利の感想は「うれしいです」。
聖地・甲子園のマウンドを振り返り「楽しかったです」。
ウイニングボールにいて問われると「両親に渡したいと思います」。
勝利投手のごく普通にも思える言葉だ。
しかし私は、佐々木投手の父は東日本大震災の津波で亡くしていたことを知っていた。
母はもちろん、亡き父にも思いを寄せた「両親」だった。
佐々木投手は高校進学時に強豪私学複数校から誘いがあったようだが、生まれ育った岩手から、そして幼いころから一緒に汗を流してきた仲間と一緒に甲子園を夢見て、公立高校(大船渡)に進学したと聞く。
同じ高校球児を観てきた親父にとって、亡き佐々木投手のお父さんは息子の活躍をどう御覧になっておられるのか・・・。
その後、球団公式ツイッターで佐々木投手の母が「『ヒーローインタビューでウイニングボールを私にではなく両親にプレゼントします』と言ってくれたのが嬉しくて号泣しました」と伝えられていた。
彼にとっては、いつまでも変わりない「両親」
感謝と恩返し。
いずれ地元・岩手に帰って仏前にウイニングボールを御供されるのだろうか。
まだまだ可能性を秘めた夢のある佐々木投手。
益々の活躍を期待しています。
南無阿弥陀仏
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